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  • 執筆者の写真tico

心の揺らぎ、そんな時は。

更新日:2020年6月5日


ご自身のことよりも、病気を患っているご家族を心配して

いらっしゃる方も多くいます。

病気は、ご本人だけでなく、ご家族も色々な心境をむかえます。

特に発症してまもないときや宣告されてまもないとき、

ご本人はショックを受けて、受け入れられなかったり、

心が現状についていけないことがあります。

もしかすると、それは傍から見ればあんなにきちんとしていた人が

ガラッと変わってしまった。なんで、頑張ろうとしないんだろう。

どう接すればいいんだろう。

そんな気持ちに締めつけられる日々かもしれません。

傷が癒えていくには、心の面でも治癒過程があります。

心は揺らぐことが自然なことです。

自然なものは、波のうねりように円の動きがあるため、

治癒していくのに一直線でいくものは返って危険なものです。

少し停滞してしまったかのように見えるとき、ご本人なかでは

自分を見つめ、混乱し、過去を振り返ったり、悔んだり、

心が現実にいないときが多いかもしれません。

ただ、大切なことは”心は揺らぐもの”ということです。

大きく沈んでも、澱んでも、

また還ってくるうねりをもっているのも自然なことです。

そんな時、ご家族ができること。ご家族だからできること、

それは、そばにいること。日々、日常を歩むこと。

この存在力は、何よりも代えがたい生きる力になります。

何かを言わなきゃいけない、やらなきゃいけない、

そうではなく、淡々と日常を歩んでいる人がそばにいてくれることが、

ふと我に返れる大きなきっかけであり、

目や鼻や耳、または味覚、触覚、そういった感覚を心地よいものに

しておくと、今、この一瞬をつかみやすくなります。

親しんだ匂い、会話、空間、味、そして優しいボディタッチは

しっかりとご本人に伝わっています。

家族の絆を深める出来事、

それは嬉しいことや楽しいことだけではないかもしれません。

気負わず、しっかりと呼吸をしながら、ゆっくりと見つめていきましょう。


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